アメリカ陸軍航空隊の中での1917年生まれの爆撃飛行隊と言えば最古参の部類になる。爆撃伯爵と名付けられたこの飛行隊、今や長寿を誇るB-52爆撃機ではあるが、新型機が数が揃わないのと部品も足りない事から、今や空軍での主力爆撃機に返り咲いている状況である。(2020/2 記)
B-52's Page

Page-5

2012年10月オーサン基地の展示飛行プログラムの中に”B-52がフライパスする”と書かれてあった。どうせバカ高いフライパスだろうと余り期待してはいなかったが、私にとってはフライパスするB-52の所属部隊が、グアムのアンダーセン空軍基地にローテーションで配備されているバーグスデールの部隊か、又はマイノットの部隊なのかが関心事であった。
 基地内のF-16の展示エリアで見慣れないパッチを付けているクルーを見つけ挨拶をすると共に、写真を撮る事を了解頂いて、その日ホテルで確認したら何とルイジアナ州バークスデ―ル空軍基地の第96爆撃飛行隊「The Devils Own」のものではないか。久々にボンバーマンにお会いした。
96th BSは、1917年にケリーフィールドで創設された飛行隊。赤い悪魔が爆弾を手にするインシグニアは、第1次大戦時に使っていた複葉機の胴体にもほぼそのまま書き込まれていたから、非常に歴史のある部隊徽である。第2次大戦時はアメリカ国内の基地を本拠地とし、その後アルジェリア、チュニジアなど北アフリカ戦線が主なる活動地域だったようだ。1936年から1945年の終戦までB-17を使っていたが、第96爆撃飛行隊の写真アルバムはあちこちに相当保存されており、結構有名な部隊だったのかもしれない。
 B-52Hは、2007年からスタートした核戦略運用部隊とも言える「Air Force Global Strike Command」の一員を構成するようになった。それ故オーサン基地に居た二人のパイロットは、胸に"ACC"ではなく”AFGSC”のパッチを付けていたのだ。B-52Hの尾翼のチップは、スコードロン・カラーの赤に「Barksdale」の文字が入っている。
翌日にパスしたのは96th BSのB-52ではなく、マイノット空軍基地の第5爆撃航空団(5th BW)所属機。赤黒のチェックのラインを尾翼に入れている事から第69爆撃中隊(69th BS)と思われる。機首にはノーズアートが書かれているが 何かは遠過ぎて判明しない。
さてさてB-52のフライパスと言えば、2010年から3年連続B-52の何らかの参加があった日本の三沢基地。2010年マイノット空軍基地所属の23rd BSから白いシャドー付きテールレターのB-52H”MT-023"が地上展示されたのに続き、2011年9月10日の航空祭ではバーグスデールのB-52Hがフライパス。そして2012年9月10日、この日は生憎の曇り空であったがマイノットの69th BSのB-52H(61-0034)がフライパスしている。いづれも派遣されているグアムのアンダーセン空軍基地からの飛来である。
 私のリクエストで、三沢に出向いたもう一人の友人ENDOさんから2011年9月のB-52Hのフライパスの写真を送ってもらいましたのでUPさせていただきます。
Many Thanks to Mr.ENDO !!& Mr.Funyu 
Wings
↑ さて2019年久々のアメリカ遠征でB-52Hを見ることができた。マイノットSFBの機体で ノーズアートも美しい。
HOME